BACnetとKNXの連携を検証しています。
世界的には対応できるデバイスも事例もたくさんあるのですが、私自身がBACnetのことを理解していないので、BACnetの勉強も兼ねてやります。
で、BACnetデバイスについてなにかお手軽に使えるのがないかと日本KNX協会会長にきいたところ、こちらのソフトウェアを紹介いただいたので、試してみます。
Yet Another Bacnet Explorer download | SourceForge.net
Yet Another Bacnet Explorerとは?
サイトにかかれているSummaryを和訳します。
C#で書かれた、BACnetデバイスをブラウズするためのグラフィカルなエクスプローラープログラム(WindowsおよびLinuxで動作)。
現在、BACnet IPv4, IPv6 + BACnet MSTP + BACnet PTP + BACnet Ethernet の両方をサポートしています。
読み込み、書き込み、複数読み込み、複数書き込み、iam、whois、subscribeCOV、notify、WriteFile、ReadFileなどの基本的な機能を備えています。
3つのデモ・サーバー・アプリケーションが含まれています:ジェネリック・サーバー、壁掛け式ルーム・コントローラー・シミュレーター、ウェザー・サーバー(インターネット・ウェブサービスからデータを取得)。C#ソースコードのサンプルを多数収録。
Raspberry Piサーバーのサンプルコード、BeagleboneとIntel Edisonでもテスト済み。
Bacnet/Mstpキャプチャツール(WiresharkとRs485アダプタのみ必要です。
詳細はReadme.txtをご覧ください。開発者・貢献者チーム : Morten Kvistgaard(2014-2016)、Frédéric Chaxel(2015-2021)、Adam Guzik(2015)、Christopher Günther(2015、2019)、Thamer Al-Salek(2016)。
3つのデモサーバーとして、
1. ジェネリック・サーバー
2.壁掛け式・ルームコントローラー・シミュレーター
3.ウェザー・サーバー
があるようです。
また、ラズパイ用のサンプルがあるのはうれしいところ。
特長
BACnet serializing
BACnet service functions. Such as read/write/subscribeCOV etc.
BACnet Client and Server
BACnet IP over udp
BACnet IPv6
BACnet MSTP over local pipe or serial port
BACnet Ethernet (pcap, winpcap required)
DemoServer can run on same machine as Yabe
Assisted source_address selection in MSTP
BACnet segmentation
BACnet exotic functions, such as TimeSync, DeviceCommunicationControl, etc.
Remote BBMD Tables edition (Read & Write)
CreateObject & DeleteObject services
BACnet PTP (not tested yet)
BACnet structured views
Editors for TrendLog & Calendar & Notification class & Schedule & Alarms summary
Full BACnet C# open source stack for your applications on Windows, Linux/Mono, Android or iOS/Xamarin
使い方
こちらの動画を見ながら、使い方を検証します。
立ち上げたところです。
このソフトをインストールすると、同時にRoomControllerSimulatorもインストールされているので、立ち上げます。
RoomControllerSimulatorがたちあがりました。
1,2,3のボタンでComfort、Eco+、Vaancyと運転モードが切り替わり、それとともに温度も変化します。
左上の緑+のボタンをクリックすると、”Search”というウィンドウが立ち上がります。
このソフトが動いているWindowsのIPアドレスが表示されるので、Addを押します。
BACnetデバイスがみつかりました。
デバイスをクリックすると、”RoomCOntroller Simulator”の表示と、Address Sapce:15 objectsと表示されます。
Address Spaceに表示されているRoomController Simulatorをクリックすると、右側にPropertiesが表示されます。
Temperature Indoorをクリックすると、同様にPropertiesに表示され、Present ValueにRoomControllerSimulatorに表示された温度の値があります。(時間差があるっぽい)
Temperature Indoorでマウスを右クリック、”Subscribe”とすると、
このObjectがsubscribeされました。
まとめ
BACnetで信号を送るデバイスについて、これで準備できそうです。
INTESIS BACnet IP & MS/TP Client to KNX TP Gateway 検証その4: Intesis MAPS – スマートライト株式会社
の記事で取り組んでいる、INTESISのBACnet-KNX Gatewayの検証にこのソフトウェアを使っていきたいと思います。