高天井LED照明がNode-REDとDALIで制御できる意義と可能性

いよいよ明日3月7日(火)から10日までの4日間、東京ビッグサイトにおいて第13回国際照明総合展「ライティング・フェア2017」が開催されます。

私もフィリップスライティングジャパン社のブースにおいて、DALI対応高天井用LED照明器具「GreenPerform Highbay Series(グリーンパフォーム ハイベイシリーズ)」をNode-REDとDALIのゲートウェイを使って制御する方法について説明員としてお手伝いいたします。

開催を明日に控え、高天井用LED器具がNode-REDという照明業界ではほとんど馴染みのないツールとつながる意義と可能性についてご紹介したいと思います。

Node-REDとは?

Node-REDとかいて「ノードレッド」と読みます。

Node-RED日本ユーザ会に書かれている説明では、

Node-REDはハードウェアデバイス/APIおよびオンラインサービスを接続するためのツールです。

となっています。

簡単に説明すると、「いろんなデジタルの情報を他のものとつなやすくするためのツール」となりますが、なんとなくそんなものだと感じてください。

また、この「Node-RED」はIBM英国Hursley研究所のメンバーを中心に開発されたものですが、オープンソースソフトウェアなので、誰かの許可を得る必要なく、誰でも利用することができるツールです。

DALI対応高天井用LED照明 GreenPerform Highbay Series

Philips社の「GreenPerform Highbay Series(グリーンパフォーム ハイベイシリーズ)」は「Xitanium(サイタニウム」と名前のつく屋外用のDALI対応ドライバーを本体に内蔵するLED照明器具で、一番大きい「BYP698P LED200」は消費電力155Wで器具光束20,000lmで従来のメタルハライドランプ400Wの器具に相当します。

その為、工場や倉庫などの高天井で水銀灯やメタルハライドランプを使用していたアプリケーションのLEDの代替え用途に向いた器具です。

Greenperform

工場の設備担当者が真剣になる「デマンド」とは?

ある程度の規模がある工場の設備担当の方に照明などエネルギーに関する提案をすると「デマンド」という言葉がよく出てきます。

これは電力会社の契約電力量の決定方法に関係しています。下記東京電力のページからの引用をご覧ください。

契約電力は、当月を含む過去1年間の各月の最大需要電力のうちで最も大きい値となります。 ただし、電気使用開始から1年間の各月の契約電力は、電気使用開始月からその月までの最大需要電力のうち最も大きい値となります。

最大需要電力とは?
お客さまの30分毎の平均使用電力のうち、月間で最も大きい値を最大需要電力といいます。この値は、同時にお使いになる負荷設備が多いほど、大きくなります。

契約電力の決定方法(実量制)│電気料金の仕組み(法人)│東京電力エナジーパートナーより

簡単に言うと、工場などの月々の基本料金は、1年間の中で一番電力使用量の大きい30分間の値で決まるということで、もし、一度でも過去の最大電力使用量(30分の平均)を超えると、1年間の基本料金がひとつランク上の金額に高くなってしまうということです。うっかりたくさん電気をつかってしまうと何百万円いう単位で年間の基本料金が上がってしまうことを引き起こします。

これを避けるために工場では電力使用量を監視する装置をつけていて、あるレベルを超えると工場内に放送が流れ、電気を消してくださいとか機械をとめてくださいといった手動による対策や、自動的に空調や照明などが制御されます。これを「デマンドコントロール」と言います。

照明の提案は月々の電力料金がどれだけ浮くかという提案をしますが、工場としてはある30分間の平均が最大電力を越えてしまうと照明とは比較にならないお金が飛んでいくのでどこも真剣です。これを避ける為にはそれなりの予算をかける意味のある部分です。

工場用照明がNode-REDとDALIでコントロールできるようになる意義

これまで、「デマンドコントロール」で照明を自動制御する場合は、個別ではなく回路による制御しか方法がありませんでした。

このエリアはあまり工場の工程に影響しないから10%の調光にして、このエリアは影響があるから抑えても70%ぐらいの明るさが必要といった、照明器具の場所や調光の程度を細かくすることは、それに必要な照明制御システムを考えると現実的ではありませんでした。

しかし、工場で使用されている照明器具が全てDALIになれば、器具1台ごとに制御したり調光もどこまでするか細かく設定できます。、後から工場内のラインが変更になったとしても、照明器具のグループ変更や調光シーンのコントロールは電気工事の必要なくソフトウェア上で変更可能です。

さらに、電力量計からの信号を取り込む時に、Node-REDであれば直接デジタルデータで取り込むだけでなく、別のセンサーをつかって取り込めるなど選択肢は広がりますし、どんな条件の時にどんな制御をするのかという部分はソフトウェア上で柔軟に設定できます。

つまり、工場用照明がNode-REDとDALIでコントロールできるようになると、使用するメーカーやシステムに縛られず、現場の理想に近い制御をおこなうことができるのです。

まとめ

ということで、ライティング・フェアにこられる方は、フィリップスライティングジャパン社のブースをチェックしてみてください。私も4日間説明員としているのでどんなシステムなのかをご紹介できます。

この記事を書いた人

この記事を書いた人

中畑隆拓

照明制御が得意です。
Node-REDを使ってIoT機器の情報を読み込み、DALI-APIを叩いて制御しています。

今後、設備の制御はNode-REDのようなソフトウェアが中心になると実感していて、いろんなところで講演してます。

講演予定・実績一覧

DALIだけでなくKNXやModbus、Lonworksなど、設備制御について意見交換を行うSlackを作りました。参加希望の方は問い合わせフォームより連絡ください。

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