先日、国内で使えるPSEを取得したDALIドライバーを販売しているメーカー一覧という記事で、DALI電源を紹介しましたが、この記事にあるInventronics社の代理店であるフューチャーエレクトロニクス株式会社さんより、製品のご紹介をいただきましたので、ご紹介したいとおもいます。
Inventronics(インベントロニクス)社について
Inventronics(インベントロニクス)は本社が中国・杭州にある電源メーカーで、中国、北米、ヨーロッパ、日本、韓国、南米、東南アジア、中東を含む世界各地域、約50ヶ国で販売されています。
屋内・屋外用で定電圧・定電流のLED電源をラインナップしておりますが、現在国内で販売可能な製品は定電流タイプが中心になっています。
インベントロニクス LED電源 DALIシリーズ
今回お持ちいただいた電源は、「EUD-096S350BVA-00P0」と「EUD-200S070BV-00P0」の2機種。
型番 | 電力 | 出力電流 |
---|---|---|
EUD-096S350BVA-00P0 | 96W | 1800〜3600mA |
型番 | 電力 | 出力電流 |
---|---|---|
EUD-200S070BV-00P0 | 200W | 700mA |
専用プログラマーモジュールでLEDドライバーの出力を変更できる
インベントロニクス社のLED電源には、ソフトウェアから出力を変更できるタイプがあります。
出力の変更は、
1. プログラマーモジュール
2. 専用ソフトウェア
が必要になります。
プログラマーモジュール
プログラマーモジュールは、PCに専用ソフトをインストールした後、PCとUSBケーブルで接続し、信号線をLEDのドライバーと接続します。
ちなみに、ソフトウェアから設定をこのモジュールに書き込めば、PCと接続してなくても、LEDドライバーに設定を書き込むことができます。その際は、信号線の下にあるボタンを押します。
専用ソフトウェア
専用ソフトウェアはインベントロニクスのホームページから無料でダウンロードできます。
上記のURLから、「Programming Interface for PRG-MUL2 Multi-Programmer except DMX, CSIM」をクリックするとダウンロードできます。
プログラム(出力の変更)の方法
ソフトウェアを立ち上げ、「DALI driver」を選びます。
「Read Druver」のボタンを押して現在のLEDドライバーの設定情報を読み込みます。
読み込みが成功すると、このような画面がでます。
現在、300mAになっているので、700mA (0.700A)に変更し、「Write to Driver」でLEDドライバーに設定を書き込みます。
ちなみに、初期照度補正についても設定できます。
Tridonic MasterConfigrator(トリドニック マスターコンフィグレーター)につないでみた
インベントロニクスのDALI対応LEDドライバーにLED負荷をつけて点灯しました。
また、いつものとおりTridonic MasterConfigratorでアドレッシングをしました。
Device informationについては、微妙な感じですが、Firmware、DALI、eD versionなどはちゃんと取れているようです。
DALI電源のスペックで重要な、調光してどれだけ明るさを絞ることができるかは0.1%と表示されました。
しかし、実際にLEDを接続して点灯したところ、最低で10%程にしかなりませんでした。これは、接続したLEDの性能だったのか、もしくはLEDドライバーの性能だったのかは未確認です。
フューチャーエレクトロニクスの方いわく、LEDドライバーに最低電流があるとのことだったので、もしかしたらそれが原因かもしれません。
まとめ
以上、中国のLEDドライバーメーカー インベントロニクスのDALI電源をテストしました。
今回のサンプル品はPSEマークがはいっておりませんが、すでに認証も取得し日本国内でも販売できる製品がありますので、定電流タイプでDALI電源をお探しの場合、インベントロニクスの電源を検討してみてはいかがでしょうか?
お問い合わせは、
フューチャーエレクトロニクス株式会社
児島(こじま)さんまでどうぞ
TEL:045-224-2155
FAX:045-224-2156