KNX

無料で使えるKNXeCampusでETS5のことを勉強してみた

2018年はKNXの情報を発信するため、KNXを利用する上で一番重要なツールETS5の学習を行います。

ETS5については、YouTubeにもいろいろ動画が公開されていますが、一番最初に取り掛かるものとしてはKNX協会が公開している「ETS eCampus」がオススメです。

実は1度、「ETS eCampus」を受けたことがあったのですが、改めて受けてみることにします。

MyKNXのページからETS eCampusにログイン

まずは、MyKNXのページに移動します。

KNX MyKNX

myKNXアカウントの作成方法は別途記事を書きます。今回はアカウントがあるものとしてログインします。

KNX MyKNX

「ETS eCampus」にログインするには、myKNXを登録すると発行される「KNX******」というUsernameが必要になります。

myKNX → My account

とすると、自分のUsernameが確認できるので、これをメモしておきましょう。

KNX MyKNX

では、「ETS eCampus」にすすみましょう。右上の「ETS eCampus」をクリックします。

KNX eCampus

この時点ではまだeCampusにログインしていないので、「Learning Lessons」や「My Status」のボタンが押せない状態です。

先程メモしたUsernameとパスワードを入力してログインします。ここのパスワードはmyKNXのパスワードと同じです。ログインに使用するのがUser Nameになっただけです。

KNX eCampus

無事にログインでき、右上に自分の名前が表示され、「Learning Lessons」や「My Status」のボタンが押せるようになりました。

では、いよいよKNXのレッスンを受講してみましょう。

Learning Lessons

ETS Basics The KNX Bus in a Nutshell

「Learning Lessons」のボタンを押すと画面左に

Chapter 1 : ETS Basics
Chapter 2 : Setup ETS5
Chapter 3 : Working with ETS5

と表示されます。

私は以前終了しているので、緑のバーとチェックマークが表示されていますが初めての方には表示されません。

Chapter 1 : ETS Basics

Chapter 1 : ETS Basicsは、ETSやKNXについての基礎的なことが「Learning Material」として説明されています。残念ながら英語ですが、英語が苦手な方はGoogle翻訳などを駆使して読んでいきましょう。

ETS Basics The KNX Bus in a Nutshell

「Learning Material」を読み終わったら、「Test Yourself」のタブをクリックします。

Test yourself C1 S1

すると、「Learning Material」で説明されていたことが3択形式で質問されますので、正しい答をえらびましょう。

ETS Basics Test yourself C1 S1

回答した履歴はこんな風に表示されます。上記は2015年9月7日と2018年2月9日に終了したことがわかります。

Chapter 1 : ETS Basicsは、

1. The KNX BUS in a Nutshell (KNX BUSを一言で言えば)
2. KNX Communication Medias ( KNX通信メディア)
3. BUS Topology (BUS トポロジー)
4. Simple Example (照明の簡単な制御方法の紹介)

という内容で、4.Simple Example以外は簡単なテストがあります。

Chapter 2 : Setup ETS5

ETS Basics Getting Started

Chapter 2はETS5のセットアップについてです。

1.Getting Startedは、ETS5を立ち上げた直後の画面の説明
2.Settingsは、ETS5の設定タブの説明
3.Import Manufacturer Catalogsは、KNXプロダクトのプロファイルが含まれるカタログファイルのインポート方法についてです

上記トピックについて動画で説明があり、その後、内容を確認するテストがあります。

Chapter 3 : Working with ETS5

ETS Basics Create a New Project ETS5 UI

Chapter3はいよいよETS5でプロジェクトを作成する方法を学びます。

1. Create a New Project / ETS5 UI
2. Create a building structure
3. Add devices
4. Establish links between KNX devices
5. Adjust product parameters
6. Project Download

トピックは上記のとおりですが、動画での説明のあと、ブラウザ上でETS5を操作出来るシュミレーターを使って学んだことを実際に自分で再現することができます。

ETS Basics Simulation Project Download

まとめ

KNXもDALIと同様、日本語で公開されている情報がすくないのですが、KNXに興味をもって学習していきたいと思うのなら、まずは「KNX eCampus」を試してみることをおすすめします。

また、私が2015年に始めたときは、DALIの知識もなかったのでなかなか理解できなかったのですが、その後、DALIを学んだことで「KNX eCampus」で説明されていることが、理解出来るようになりました。

なので、DALIやKNXに興味を持たれている方で制御の経験が無い方は、まずDALIから学び初めて次のステップでKNXを勉強するとより理解しやすいのかなと思いました。ちょうどプログラミングでいきなりC++を学ぶよりもPHPなどのスクリプト言語を学んでからの方が理解し易い感じでしょうか。

ところで、KNX協会ではKNXベーシックトレーニングというものも開催しています。

KNX 協会 KNX Association Official website

KNX協会のオフィシャルサイトにアクセスして、右下に表示されるニュースのところに、KNXイベントやトレーニングのことが紹介されているので、チェックしてみましょう。

ABOUT ME
中畑 隆拓
スマートライト㈱ 代表取締役。IoTソリューションの開発、スマートホーム&オフィスのコンサルティング、DALI,KNX,EnOceanなどのインテグレーションを行っています。

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