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資料はスライドシェアで公開しています。(ダウンロードもできます)
2018年7月10日にヒルトンお台場にて日本KNX協会5周年記念&KNX Secure Roadshowイベントが開催されました。
会場はヒルトンお台場の1F シリウスだったのですが、ほぼ満席。IoTやオープンプロトコルへの関心の高まりを受け、KNXのイベントも毎年参加者が増えてきています。
このイベントにて、私もワンフットシーバスの田中正吾さんとタッグを組み、「KNX と機械学習・拡張現実・ロボットをつなげることで⾒える世界」というお話をさせていただきました。
ちなみに、田中さんとは「白シャツブラザーズ」という新しい技術と設備制御を得意とするユニットを組んでおり、今回は二人のプロフィール写真も資料の中で紹介させていただきました。
伝えたかったのは「KNXを使うと新しい技術と簡単につながる」ということ
お話した内容は、IoTや人工知能(AI)、拡張現実(AR)、ロボットなどが今後大きな市場になると言われていますが、私達、設備の業界の人間からすると、なんとなく時代の流れがそういう方向にいっているのは理解できるけど、本当にそんな新しい技術と設備がつながるのかイメージがわかないですよね。でも、KNXを使うとけっこう簡単につなぐことができるんですよ。ということを、デモや想定されるケースを含めご紹介しました。
マイクロソフトのHoloLensを使って、拡張現実(AR)上のボタンを押すことで離れたところにある設備を人が制御することや、
設備の状況を、拡張現実で3Dオブジェクトとして情報を伝えるといったこともデモさせていただきました。
防犯システムとKNXを組み合わせることで警備員の安全度を上げる
設備を遠隔から操作できると、監視カメラシステムと連携させて、不審者発見の警報があったときに人間が監視カメラの映像を見て判断した上で、侵入者があったエリアの照明を点灯したりシャッターを下ろすことで侵入者に対する初期対応をとることができることを説明しました。
設備を遠隔で操作することで、初動対応は従業員や警備員の危険性を極力廃した対応をとることができます。
人的コストは今後も上がる一方である状況を考えると、少しでも危険性を下げることのできる設備への投資は選択肢としてありうるでしょう。
ロボットが設備を制御できると執事のように人間と設備のインターフェースになる
AI(人工知能)がありとあらゆるものにつながることで、家の中はさらに快適で省エネを実現できる空間になるのは間違いありません。
ただし、そうはいっても、人それぞれの快適な明るさや温度は微妙なもの。AIによってエアコンや照明が制御されたとしても、「もうちょっとだけ暖かくしてほしい」とか「ほんのちょっとだけ暗くしてほしい」といった微妙なリクエストは発生します。
そんなときに、ロボットと家の設備がKNXを使うことでつながると、リビングに執事ロボットを置くことで、個人のちょっとした微妙な環境へのリクエストを、音声で伝えることで、ロボットはKNXを通して設備を制御するなんてこともできます。
ソフトバンクロボティクス社がウェブサイトで様々な用途のロボットを提示しているように、ロボットはこれからますます私達人間の生活の中に浸透し、いずれはなくてはならない存在になります。
一家に1台、ロボットが置かれる日もそう遠くないかもしれませんよ。
オープン設備制御研究会
お話の中で、私達が「オープン設備制御研究会」という勉強会をやっていて、新しい技術と設備制御をつなげる実験をやっていることを紹介いたしました。
誰でも大歓迎ですので、ぜひ、ご入会ください。
まとめ
前回のKNX協会の時の発表が、かなりエンジニア向けの内容だったのでクレームもあったようなので、今回はなるべく営業の方向けの内容にしました。
アンケートの結果をまだ見ていないので、実際どうだったのかは不安なのですが、とりあえず無事に終了しました。
今回、HoloLensのデモを見ていただきそれが一番盛り上がる予定だったのですが、残念ながらプロジェクターとの接続がうまくいかず撃沈でした。
結果的に、その後の懇親会で多くの方にHoloLensをかぶって体感いただいたのでよかったのですが、今回の失敗をもとに次はもっと確実に楽しんで貰えるプレゼンができるよう頑張ります。