先日、DALIコンバーターを納品させていただいたお客様から連絡がありました。
端子台と型番がちょっと違うと。
当初、型番指定で見積依頼&注文があったので、てっきり評価用かと思ったら、ある現場でついているものが使えなくなり、それのメンテナンス用としての発注だったそうです。
海外製で型番表記やパーツ類の変更はよくあること
これまでの経験で日本と違って海外製品だと、型番表記やパーツ類の変更はよくあることで、これまでと同じように使えなくなるような変更があるのでなければけっこう普通に変わります。
日本向けに数量が出てて、国内に販売法人があるようなメーカーであれば、仕様変更の案内がくることもありますが、海外から直接仕入れているものであれば、手元に届いてみて初めて仕様が変わっていると気づくことも珍しくありません。
ただ、それはこちらではどうしようもならないこと。
でも、そうはいっても購入されるお客さんの方は、現場についている型番と1文字でも違ったら、間違えた製品を取り付けた自分に責任が発生し不安になるもの。
その気持はわかります。
DALI製品は設定(コンフィグレーション)しないと正しく動かない
てっきり、評価用と思ったので特に気にしなかったのですが、現場のメンテナンス用にDALI機器を販売する場合には、必ず現場の照明シーンがわかっている人がDALIの設定をする必要があります。
それをしないでものだけ交換しても、DALIをわかっていない人だと「動かないんですけど?」と再度、連絡がくることは必至です。
メンテナンス用DALI機器についての文書雛形をつくりました
今後はDALIの設定が必要な、電源やコンバーター、DALIスイッチなどのメンテナンスなどが発生した場合、そこらへんをしっかり説明せずに納入してしまうと、現状復帰できないのでトラブルになることが予測されます。
また、同じ製品でも型番表記の違いや端子台が変わっていると、現場についているのと全く同じものじゃないと困るといわれることも考えられます。
そういった自体を避けるため、メンテナンスでDALI機器についての見積もり依頼や相談を受けたときのための文書雛形をマイクロソフトのWordでつくりました。
公開しますので、自分なりにアレンジしてご利用ください。(自己責任でお願いします)
様
お問い合わせいただいたメンテナンス用のDALI機器について
お世話になります。
御社からお問い合わせをいただいた製品はDALI機器になります。これらを使用する為には設定(コンフィグレーション)という作業が必要になり、設定を行わなければ正しく動作しない場合があります。
また、海外製品のため端子の形状や製品の色、表記されている型番などが現在使用しているものと変わっていることもあります。
つきましては、ご発注の前に下記の点についてご確認ください。
1.現場でDALIの設定を行う人はいますか?
→ いない場合、最初にその現場の設定をされた業者に確認をとることをおすすめします。
→ 最初の業者がわからない場合は、現状の調査を別の業者に依頼するために費用がかかります。(相談ください)
2.既に使用されているものと形状や型番が異なることがあります
製品を選定する際はその製品がどのような性能がもっているものかをお伝えください。
(わからない場合は、製品の現物やその製品に接続されているものなどの写真を送っていただければ判断できる場合があります)以上、ご不明な点などありましたらご連絡ください。
まとめ
DALIの普及とともに、ますますこういったことは増えていくと思うので、事前に解決できる問題はなるべく手間をとられることがないよう、こういった準備もこれからしていきたいと思います。
なにか、こういった案内や文書をつくってほしい!ということがありましたら気軽に相談ください。このdigital-light.jpのサイトで公開することが前提の資料であれば、基本的に無料で作成します。