今年は照明制御のDALIについて、これまで製品ラインナップをもっていなかった照明器具メーカーも続々とDALI器具のリリースをするなど、徐々に標準の地位を確立してきています。
しかし昨今、色温度やフルカラー(RGBW)など、DALIの中ではTYP6からTYPE8と呼ばれる照明制御の需要が高まりつつあります。
ちなみに、TYPE6やTYPE8については、下記の記事をご覧ください。
今回は、調色ができるTYPE8のDALIコントロールパネルについてご紹介します。
調色タイプ TYPE8タッチパネル EUCHIPS DALI-P03
商品 EUCHIPS DALI-P03です。
- DALI BUS給電で作動(別途電源がいらない)
- シーンの呼び出し&登録ができる
- 明るさと色温度をそれぞれ操作できる
上記特長のように、DALI BUSだけで利用でき、シーンの呼び出し&登録と、明るさ&色温度変更がこちらの1台だけでできるので、かなり手軽なDALIコントローラーです。
EUCHIPS DALI-P03の操作方法
左下にあるFLUXというボタンをタッチしてから操作すると、明るさがコントロールできます。
右下のCOLORをタッチしてから操作すると、色温度がコントロールできます。
上にあるscene1から4までのボタンをタッチすると、事前に登録したシーンの呼び出しができます。また、5秒以上長押しすると、その時点の明るさと色温度がシーンとして登録されます。
EUCHIPS DALI-P03の注意点
ただし、導入前に注意しなけらばならないことがあります。
- 調色範囲 3000K〜6000Kまで
- 操作できるのは、全体もしくは指定した1グループのどちらか
- 操作できる最低の明るさは5%まで
一番注意しなければならないのは、操作できる色温度の範囲が3000Kから6000Kであること。なので、器具側が2700Kから6500Kの場合は最低と最高の範囲まで操作できません。
まぁ、ここはソフトウェアの問題なので今後の製品では改良される可能性はあるとおもいます。
このコントローラーで操作する対象は、裏側のおディップスイッチにより変更します。Broadcast_allで器具全体をコントロールするか、器具グループを指定するかのどちらかです。
中央の部分をタッチすることで、明るさと色温度を操作できるのですが、明るさの最低値はDALIのDAPというコマンドで5%(logarithmicで59)を送っているのでご注意を。
EUCHIPS DALI-P03の動画
EUCHIPS DALI-P03がどんなDALIコマンドを出力しているのか検証した動画です。
まとめ
以上、TYPE8の調色タイプコントローラー EUCHIPS DALI-P03を紹介させていただきました。
こちらは、TYPE6でもとても使いやすいコントローラーをもっているので、TYPE6、TYPE8の両方でおすすめのコントローラーです。
色温度の範囲が3000K-6000Kというのが物件によっては使えない可能性もありますが、まだこちらも新製品なので、今後改良されていくのではないかとおもいます。
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