![001.jpg Elsner CO2センサー内蔵タッチパネル Cala Touch KNX AQS/TH](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/10/001.jpg)
ドイツ Elsner社のCO2センサー内蔵タッチパネル Cala Touch KNX AQS/THについてKNXでの使用方法を確認しました。
外観
![IMG_3477.jpg IMG 3477](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/10/IMG_3477.jpg)
外箱。
![IMG_3478.jpg IMG 3478](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/10/IMG_3478.jpg)
中身はこんな感じ。
液晶画面をいれて本体は6cm角程度。外部のフレームは別売りなのでご注意ください。
今回検証したいこと
Elsner社のCO2センサー内蔵タッチパネル「Cala Touch KNX AQS/TH」の一番の売りは、コロナ禍でセンシング需要が増えたCO2センサーを内蔵していること。
なので、この製品を使ってCO2の値がKNX側でどのように取得できるのかを調べていきます。
ETS5の画面
![ETS5™ - CO2 2021-10-03 16.16.45.jpg ETS5™ CO2 2021 10 03 16 16 45](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/10/38b5d497d801cbf56705a0aa80527198.jpg)
「Cala Touch KNX AQS/TH」のプロダクトデータはETSのカタログから、”elsner”と検索して一番上に出てきました。
Addを押して追加します。
![ETS5™ - CO2 2021-10-03 16.20.50.jpg ETS5™ CO2 2021 10 03 16 20 50](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/10/3c307f40b8cb61e7671accdc09e06f5b.jpg)
デフォルトのGroupObjectの一覧です。”Software version”なんてGO(グループオブジェクト)があります。
Parameters
![2021-10-03 16.24.57.jpg 2021 10 03 16 24 57](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/10/2021-10-03-16.24.57.jpg)
パラメーターです。
“General settings”は、製品がリセットされてから何秒後にデータを送信するかの設定です。
![2021-10-03 16.30.27 (1).jpg 2021 10 03 16 30 27 1](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/10/2021-10-03-16.30.27-1.jpg)
“Screen use objects”をYesにしてみると
![2021-10-03 16.31.31 (1).jpg 2021 10 03 16 31 31 1](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/10/2021-10-03-16.31.31-1.jpg)
Screenに関連するGOが生成されました。外部から信号をおくって、スクリーンの明るさやスクリーンセーバーの実行有無、言語といったものが操作できるようです。
![2021-10-03 16.33.13 (1).jpg 2021 10 03 16 33 13 1](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/10/2021-10-03-16.33.13-1.jpg)
Menuのタブです。RGB controlがありますね。これでフルカラーのDALIやDMX器具もコントロールするのに使えそうです。
![2021-10-03 16.35.38 (1).jpg 2021 10 03 16 35 38 1](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/10/2021-10-03-16.35.38-1.jpg)
機能がいろいろありすぎるので、まずは当初目的のCO2データを取得するよう急ぎます。”CO2 meaured value”というタブに、”Transmission behavior”という項目をクリック。
![2021-10-03 16.37.47 (1).jpg 2021 10 03 16 37 47 1](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/10/2021-10-03-16.37.47-1.jpg)
“on change and periodically”を選択すると、
![2021-10-03 16.39.20 (1).jpg 2021 10 03 16 39 20 1](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/10/2021-10-03-16.39.20-1.jpg)
このように、データ送信する変化量と、送信間隔を指定できます。送信間隔は最短で5秒です。
![2021-10-03 16.40.33 (1).jpg 2021 10 03 16 40 33 1](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/10/2021-10-03-16.40.33-1.jpg)
これで、”CO2 sensor Measured value”という2byteのセンサーデータが表示されます。
GroupAddress(グループアドレス)の設定
![2021-10-03 16.42.34 (1).jpg 2021 10 03 16 42 34 1](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/10/2021-10-03-16.42.34-1.jpg)
値はETSのMonitorで見れれば良いので、”0/0/1 CO2 value”というGA(グループアドレス)を作成し、先程のGOをリンクさせました。
本体をKNXラインに接続
![IMG_3480.jpg IMG 3480](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/10/IMG_3480.jpg)
「Cala Touch KNX AQS/TH」はKNXの信号線だけで動作します。
たとえばModbusのCO2センサーの場合、別途24VDCの電源線とModbusの信号線の2系統必要ですが、KNXであれば信号線から電源も供給されているので、KNX信号線の1系統だけで動作するのがお手軽なところです。
KNX信号線に接続すると写真のように、温度、湿度、CO2濃度が表示されます。
では、ETSから書き込みをしてみましょう。
ETSでの書き込み
![IMG_3481.jpg IMG 3481](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/10/IMG_3481.jpg)
プログラミングボタンは本体裏面にあります。
![2021-10-03 17.05.45.jpg 2021 10 03 17 05 45](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/10/2021-10-03-17.05.45.jpg)
なぜかうまくいかない?
このエラーのパターンはプロダクトファイルが間違っている可能性が高い。
原因究明
![2021-10-03 17.07.26 (1).jpg 2021 10 03 17 07 26 1](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/10/2021-10-03-17.07.26-1.jpg)
Busの”Device Info”でチェック。
もういちどカタログをチェックすると…
![2021-10-03 17.08.59 (1).jpg 2021 10 03 17 08 59 1](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/10/2021-10-03-17.08.59-1.jpg)
先程選択したのは”Cala KNX AQS/TH”で、別に”Cala Touch KNX AQS/TH”という製品がありました。こちらが正しいProductFileですね。
ETSのParametersもGroup Objectsも先程とほぼ一緒なので、GroupAddressにリンクさせて書き込みます。
![2021-10-03 17.13.44.jpg 2021 10 03 17 13 44](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/10/2021-10-03-17.13.44.jpg)
無事に書き込めました。
確認
![2021-10-03 17.14.53.jpg 2021 10 03 17 14 53](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/10/2021-10-03-17.14.53.jpg)
無事に”Diagnostics”機能で10秒ごとにCO2 Sensorの値が確認できました。
私の事務所は1700ppmぐらいですね。
![2021-10-03 17.17.23 (1).jpg 2021 10 03 17 17 23 1](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/10/2021-10-03-17.17.23-1.jpg)
一生懸命息を吹きかけたら、7000ppmぐらいになりました。なるほど。
とりあえず、CO2センサーとして動作を確認することができました。
まとめ
以上、ドイツ Elsner社のCO2センサー内蔵タッチパネル Cala Touch KNX AQS/THについて使用方法を確認しました。
CO2センサーの機能については、2byteのGOが生成されるので、とても簡単に利用できます。
あとはタッチパネルスイッチとなっているので、CO2センサー以外にもグラフィカルなスイッチとしての機能が多くありますので、わざわざCO2センサー単体でいれるよりも、スイッチと合わせての予算感で考えると、導入のハードルが下がりそうです。
引き続き、他の機器との連携も検証していきます。
また、この製品の見積もり、相談については、スマートライト株式会社までご連絡ください。