DALI物件で後から電源交換すると再度設定が必要になる問題

先日お会いした方から、DALIを納入した現場で後日、電源の不具合が発生した場合に、電源交換工事以外にコンフィグレーション費用もかかる点が使いづらいといった話をききました。

DALIを使う場合はコンフィグレーションが必要

DALIを使う場合は導入時に以下のコンフィグレーション(設定)が必要になります。

  1. アドレス(器具のアドレス設定)
  2. グループ(器具がどのグループに属するかの設定)
  3. シーン(16あるシーンそれぞれで、器具が何%の明るさになるかを設定する)

これらの設定は電源に情報が保存されます。

なので、もし後日、電源に問題が発生し交換する事になった場合は、その設定を書き込んだ電源を新しい電源と交換してしまうため、新しい電源に改めてコンフィグレーションを行う必要があります。

その為、導入時にコンフィグレーションをおこなった会社を電源交換作業の時に同時に呼ぶ必要があり、コストの問題はもちろん、日程調整の手間も発生します。

これはDALI普及の上でけっこう大きな問題です。

これからのあるべき姿

一番の理想は、電源を交換する電気工事の方がコンフィグレーションもできるのが理想です。加えて、現在は導入時のコンフィグレーションの情報が現場に残っていないことも多いのでそういった情報が後からでも確認できる、その情報さえあれば別の業者でもコンフィグレーションができることが必要です。

つまり、DALI普及にあたって必要なことは、

  1. 電気工事とDALIのコンフィグレーションができる電気工事屋が産まれること
  2. コンフィグレーション情報が図面と同じように現場にあること
  3. メーカー独自の特殊なDALIコマンドはなるべく使わないこと

この3点。

現在は情報が少ないために「DALIは難しい・機器が高い」といった印象がありますが、コンフィグレーションをするためにはTridonic社のDALI USBを購入し、WindowPCにMasterConfigrator(マスターコンフィグレーター)というソフトを入れるだけでできますし、操作方法も何度かやってみればPCに抵抗がなければ習得も難しくありません。

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第2回アドレッシングと器具の名前変更/ゼロから始めるDALI制御

コンフィグレーション情報も設計者が図面と一緒に完成図書としてファイリングするように意識をすればよいでしょう。

メーカー独自の特殊なDALIコマンドについては、どの部分が標準で、どの部分が特殊なのかはこれから情報をまとめて行く必要がありそうです。

まとめ

DALIだけでなく照明器具メーカー独自の無線システムも、後から問題が発生した場合に単純に電源(照明器具)の交換をすれば解決するものではなく、設定が必要となります。

照明器具も従来とは違った機能を持ち始めているので、いち早く、それに対応できる信頼できる仲間ができるといいですね。

ということで、電気工事の方でDALIの設定を出来るようになりたい!という方は、ぜひ、お気軽に連絡ください。

今後、そういった電気工事の方々の需要は高まると思うので、このサイトにもDALI対応できる電気工事屋の方を地域別に紹介するといったページを作りたいとおもいます。

この記事を書いた人

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中畑隆拓

日本ピー・アイ株式会社
照明制御が得意です。
Node-REDを使ってIoT機器の情報を読み込み、DALI-APIを叩いて制御しています。

今後、設備の制御はNode-REDのようなソフトウェアが中心になると実感していて、いろんなところで講演してます。

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DALIだけでなくKNXやModbus、Lonworksなど、設備制御について意見交換を行うSlackを作りました。参加希望の方は問い合わせフォームより連絡ください。

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