ETS5で設定を行うと、KNXのデバイスにはIndividual address(個別アドレス)とApplication(アプリケーション)をダウンロードする作業が必要になります。
Group Address(グループアドレス)やDevice(デバイス)などを選択し右クリックで「Full download」すれば、Individual AddressとApplicationの両方がデバイスにdownloadされます。
しかし、たまにこのようなエラーが発生することがあります。
Incompatible BCU version 0705(required:0780)
The individual address is already in use by another device.
BCUは”Bus Coupler Unit”の略
Incompatible BCU version 0705(required:0780)について
これは、KNXデバイスにDownloadしようとしたところ、ETS側のKNXデバイスのBCUとdownload仕様としたKNXデバイスのBCUの値が違う場合に発生します。
原因としては書き込もうとしているデバイス(画像ではDALI Gateway)が、実機では違うデバイス(例えばスイッチだった)というようなときです。
正しいデバイスのプログラミングスイッチを押すようにしましょう。
The individual address is already in use by another device
このエラーメッセージは、ETS5で設定したKNXデバイスのIndividual addressが、既にどれか他のデバイスに割り当てられているというエラーです。
こちらの対処方法を説明します。
該当するIndividual addressが設定されているデバイスを探す
ETS5の上にあるメニューから「Diagnostics(診断)」をクリックします。
左に表示される「Individual Address Check」を押すと、上記の画面になりますので、そこにエラーがでるKNXデバイスでETS側で設定されているIndividual Addressを入力し、「Check Existence」をおします。
そこで、「Device LED」の「Flash」ボタンを押すと、このIndividual Addressが割り当てられているKNXデバイスのプログラミングボタンのLEDが点灯します。
今回はDALI GatewayのIndividual Addressが「1.1.1」だということがわかりました。
なので、ETS上で「1.1.1」のIndividual Addressが設定されているKNXデバイスのIndividual Addressを変更します。
Deviceの画面から「1.1.1」のDeviceを選択し右クリックでメニューを表示。一番したにある「Properties」をクリックします。
「Properties」ウィンドウが表示されます。
Individual Addressを重複しないものに変更(今回は6にしました。)。
これで「The individual address is already in use by another device」は解消されます。