これはNode-RED Advent Calendar 2018の23日目の記事です。
Node-RED Advent Calendar 2018 – Qiita
IoTと設備制御。最近では各社が独自のプロトコルでIoTと設備のシステムを発表したりしていますが、やっぱり開発者が制約なく自分で自由にできる方式のほうが楽しいもの。
そういった開発者の方々にオススメしたいのが、照明の制御プロトコル「DALI」とシンプルなDALI-Ethernetゲートウェイの「DeeBridge」の組み合わせです。
この記事では、Node-REDとDeeBridgeを使ってDALIの照明器具を制御する方法について簡単に紹介します。
全体のシステム
全体のシステムとしては上図のようになります。
DeeBridgeはIPアドレスを持ち、照明制御DALIのネットワークとTCPネットワークとのゲートウェイになるので、Node-REDの”TCP Out”ノードを使ってDALIのコマンドを送ればDALIで照明を制御することができます。
超絶簡単 Node-REDで作るIoT&DALI制御フロー
上のNode-REDのフローをご覧ください。
“全点灯”のInjectionノードをクリックするとDALIの照明器具が全部点灯。”全消灯”のInjectionノードをクリックすると全部消灯することのできるNode-REDのフローです。
先程の照明制御システム図で説明すると、Node-REDのInjectionノードを押すことによって、赤い点線の中の照明器具が操作できます。
”全点灯”のInjectionノードのプロパティがこちら。
ものすごく単純に、ペイロードが文字列で”#255,5″になっています。
”全消灯”のInjectionノードのプロパティです。
ペイロードの文字列が”#255,0″になっています。
この文字列を、DALI-Ethernetゲートウェイの”DeeBridge”に送ります。
こちらがTCP Outのノード”DeeBrodge”のプロパティです。
DeeBridgeのIPアドレス” 192.168.1.100(変更可能)”とポート8421を設定します。
Node-RED側の設定はこれだけです。
あとは、DALIコマンドに対応する文字列を送ってあげれば、照明器具が自由にコントロールできます。
DALの照明器具
DALIというのは照明制御のオープンな規格で、この規格で制御できる照明器具であれば、メーカーが違っても同時にコントロールすることができます。
2018年12月現在、DALI対応の照明器具を国内で販売しているメーカーとしては、下記のようなところがあります。
実際にオフィスや工場、店舗などで使用することのできるLEDはこういったメーカーのDALI対応照明器具から選ぶとよいです。
まとめ
ものすごく簡単に、Node-REDからDeeBridgeというDALI-Ethernerゲートウェイを使って、ガチな照明器具を制御する方法をご紹介しました。
IoTはセンサーやシステム側は選択肢が多くありますが、そのシステムと現実空間にある照明器具を連携させると、よりわかりやすく見栄えのする提案にすることができますので、ぜひともご検討ください。