転職した会社がnVIDIAのInception Programに認定されたのと、Jetson nanoの発売が同じ時期だったことから、Jetsonシリーズをつかったエッジ側のアプリケーションのさわりだけでも作れるように勉強中です。
情報を多く入手するためには、自ら情報発信することが一番なので、このサイトでもJetsonについて調べたことや、実際にできるようになったこと、チェックしておくべきサイトやYouTubeチャンネルの情報をまとめていきます。
そして、私のように本当はDeep LearningはC++はおろかPythonもUbuntにも全く縁の無い生活していたけど、Jetson使ってグリグリやりたい!という人の為(自分の為)に、「ゼロからはじめるJetson」という記事を書きます。
動画はこちら
Jetson nanoセットアップからUbuntのGUIウィンドウにたどり着くまで
「ゼロからはじめるJetsonを使ってなにかしたい!」の第1回は、Jetson nanoが手元に届いてから、機器を接続しOSイメージをMicroSDカードに焼き付け、UbuntのGUIウィンドウにたどり着くまでの方法です。
Jetson nanoを使うために必要な機材リスト
![IMG_0397.JPG 2019-04-26 16-28-54.jpg IMG 0397 JPG 2019 04 26 16 28 54](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2019/04/IMG_0397.JPG-2019-04-26-16-28-54.jpg)
上の写真のとおり、Jetson nanoはラズパイと同じように基盤だけなので、電源やキーボード、ディスプレイなどを別途用意する必要があります。
一通り必要なものを本体を含めてリストにしました。また、リンクをクリックすると購入できるサイトにジャンプします。
- Jetson Nano 開発者キット
- ラズパイ3用オフィシャルACアダプター 5.1V/2.5A USB Micro-Bコネクタ出力
- キーボード&マウス
- Micro SDカード 32GB
- LCDディスプレイ
- HDMIケーブル
とりあえず、一通りアップしました。ご自身の手持ちのもので適当に代用ください。私も手持ちのものを使いました。
ただし、電源アダプタについては、「5V DC 2A以上」でないとうまく動かないので、手持ちのものが使えるかどうかの確信がなければ、購入したほうがよいです。
あと、インターネットとOSブートイメージを作るために別途PCが必要ですがそこらへんは割愛します。
ブートイメージをつくる
必要な機材が用意できたら、Micro SDカードにOSイメージファイルを書き込みます。
Jetson Download Center | NVIDIA Developer
まずは、上記リンクから「Jetson Download Center」のページに移動。
![Jetson Download Center | NVIDIA Developer 2019-04-26 13-01-29.jpg Jetson Download Center | NVIDIA Developer 2019 04 26 13 01 29](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2019/04/Jetson-Download-Center-NVIDIA-Developer-2019-04-26-13-01-29.jpg)
「Jetson Nano Developer Kit SD Card Image」というファイルがあるのでこれをクリックしてダウンロードします。
以前は開発者として登録していなければダウンロードできなかったようなのですが、今試したところ登録しなくてもダウンロード出来るようです。
![ダウンロード 2019-04-26 13-04-03.jpg ダウンロード 2019 04 26 13 04 03](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2019/04/b20a444ad89c5a466898424955be0eaa.jpg)
「jetson-nano-sd-r32.1-2019-03-18.zip」というファイルがダウンロードされました。(2019年4月26日現在)。
このファイルを解凍すると「jetson-nano-sd-r32.1-2019-03-18.img」というOSイメージファイルができます。これをMicro SDカードに書き込みましょう。
![balenaEtcher - Home 2019-04-26 13-05-58.jpg BalenaEtcher Home 2019 04 26 13 05 58](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2019/04/balenaEtcher-Home-2019-04-26-13-05-58.jpg)
方法ですが、OSイメージファイルの書き込みにはEtcherというソフトを使います。
Windows版、Mac版、両方あります。このソフトを自分のPCにインストールして書き込みを行います。
![Etcher01.jpg Etcher01](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2019/04/Etcher01.jpg)
Etcherを立ち上げた画面です。「Select image」を押します。
![Etcher02.jpg Etcher02](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2019/04/Etcher02.jpg)
先程ダウンロードして解凍したディスクイメージファイルを選択。
![Etcher03.jpg Etcher03](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2019/04/Etcher03.jpg)
書き込み先を選択。
![Etcher04.jpg Etcher04](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2019/04/Etcher04.jpg)
「Flash」を押すと書き込みます。この時、自分のMacのパスワードを求められます。
![Etcher05.jpg Etcher05](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2019/04/Etcher05.jpg)
ディスクイメージファイルは13GBほどあり時間がかかるので、他のことをしながらまちましょう。
![Etcher06.jpg Etcher06](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2019/04/Etcher06.jpg)
これで書き込み完了で、Jetson nanoにMicro SDカードを挿入します。
Jetson nanoに機器を接続
書きの機器を接続します。
- 電源を接続
- MicroSDカードを挿入
- HDMIケーブルを接続
- キーボード&マウスを接続
- LANケーブルを接続
いよいよ起動
![on01.jpg On01](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2019/04/on01.jpg)
nVIDIAのロゴがあらわれました。
![on02.jpg On02](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2019/04/on02.jpg)
しばらく、こんな感じでテキストが流れます。
![on03.jpg On03](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2019/04/on03.jpg)
「System Configuration」が始まります。LicenseとAgreementを受け入れる場合はチェックをいれます。
![0n04.jpg 0n04](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2019/04/0n04.jpg)
右下のContinueで次へ進みます。
![on05.jpg On05](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2019/04/on05.jpg)
言語を選びます。ここはEnglishを選びましょう。
![on06.jpg On06](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2019/04/on06.jpg)
自分が使っているキーボードを選択します。私はJapaneseのキーボードにしました。
![on07.jpg On07](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2019/04/on07.jpg)
地域を選びます。世界地図からTokyoを選択。
![on08.jpg On08](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2019/04/on08.jpg)
アカウント情報を自分で決めて入力。
![on09.jpg On09](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2019/04/on09.jpg)
入力した内容で設定中。
![on10.jpg On10](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2019/04/on10.jpg)
引き続き設定中。
![on11.jpg On11](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2019/04/on11.jpg)
設定が完了すると、こちらの画面になります。
先程設定した、アカウント名(nakachon)を選び、パスワードを入力してログインします。
![on12.jpg On12](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2019/04/on12.jpg)
この画面が表示されれば完了です。
おめでとうございます。
Jetson nanoのセットアップと立ち上げを行うことが出来ました。
まとめ
以上、「ゼロからはじめるJetson:第1回 Jetson nanoセットアップからUbuntのGUIウィンドウにたどり着くまで」が完了しました。
次回はJetsonの「Jetpack(ジェットパック)」と呼ばれるパッケージに、どんなものが入っているかのご紹介をします。
はじめまして
記事を拝見させていただきました。
私もJetsonNanoを使おうとしているのですが、OSをSDカードに書き込む際、ドライブが大量に発生してしまい、うまく書き込めない現象が発生しております。もし何か解決策などありましたら、ご連絡していただけると幸いでございます。よろしくお願いいたします。
SDカード用formatソフトでformatしないとそのようになります。