JUNG社の「KNX LED universal dimming actuator, 2-gang 3902 REGHE」について検証してみました。
JUNG社 3902 REGHEとは?

LED用の位相調光を行うためのdimmingアクチュエータです。
型番に2-gangと記載されているのは、出力が2系統あるタイプのこと。他に4,6,8,16など系統が多いタイプも存在します
ETSの設定で片方だけにしたり別々にしたりと自由に調整できます。
製品仕様
製品仕様はJUNG社のサイトにて公開されています。
LV(ライボルト)の電源だけでなくトランスが対応していればLV(ローボルト)のハロゲンやLEDにも対応しています。
ETS5での画面
ETS5でこのデバイスのParametersをみてみます。

Channel definitionは、それぞれのチャンネル(系統)を別々にするかすべて同じようにするかを設定します。

こちらがGeneral。
(使わなそうなので今回はスキップ)

Times。
(使わなそうなので今回はスキップ)

Manual operation
(使わなそうなので今回はスキップ)

ここで、接続する照明を選択したり、最大の明るさを設定できます。

K1-Enabled functionsでは、使う機能を選んで「enabled」にします。上のスクリーンショットではScene Functionをenabledにしています。
たとえば、Universal DimmerとDALIゲートウェイを組み合わせて使う現場で、あるボタンを押すと、DALIとUniversal Dimeerの器具でシーンを再現するときに使います。

すると、「Scene extension」という1byteのGroup Objectができるので、これを使って他のデバイスと組み合わせるGroup Objectを作ります。

調光カーブは、Linear以外に白熱灯やハロゲンに合わせたもの、自分でカスタマイズしたものなどを選択できます。
検証用にSunricherのKN9551 Push buttonを使ってみる

JUNGのUniversal Dimmerの検証用にSunricherのKNXスイッチ KN9551を使ってみます。

これがKNXスイッチデバイスのParameter.
同じ段にある左右のスイッチは別々に機能を設定することができますが、「linked push button」とすると、左はOn、右はOffと、1bitのデータ形式trueとfalseを割り当てることができたり、左はDim Up、右はDim Downといった4bitの調光データを送ることができます。

さらに、ショートプレスでOn/Off、ロングプレスで押してる間は調光し続けるなんてこともできます。
ただし、製品によってはできないものもあるので注意しましょう。
ETS5のDiagnosticsで確認
ボタンを押して点灯、消灯、調光を行います。

点灯

消灯

このようにDiagnosticsに表示されます。
長押しは、長押しするとDecreaseやIncreaseと表示され、スイッチから手を離すとDecrease, Breakのように表示されます。
ということで、無事にJUNG社の「KNX LED universal dimming actuator, 2-gang 3902 REGHE」を使って、点灯・消灯・調光ができました。
まとめ
以上でJUNG社のユニバーサルディマーについて検証を行いました。
このDimmerのデバイスはKNXベーシックトレーニングでも出てくるので、機会がありましたら、ぜひ、触ってみてください。