常設物件のDMX演出にカラーキネティクス(PHILIPS)のiPlayer3はスケジュール設定やプログラム作成、運用なども含めてとても信頼性の高いDMXコントローラーです。
プロジェクトで導入した場合、DMXシーンの呼び出しには、RS-232Cで接続するiPlayer3専用のController Keypadを使用しますが、このキーパッドではシーンが8つしか呼び出すことができず、それ以上のシーンを呼び出すにはiPlayer3本体を操作するか、別の方法を考える必要があります。
そこで、今回はNode-REDからRS-232Cでコマンドを送り、iPlayer3で任意のDMXシーンを呼び出す方法を検討します。
これができれば、Node-RED Dashboardを使ってスマホやPCでDMXシーンを呼び出すUIを作り現場の方が数多くのDMXシーンを自由に呼び出すことができるメリットがあります。
それ以外にも、監視カメラの映像をAIで推論して、ある条件が満たされたら特定のDMXシーンが呼び出すなんてことも、Node-REDを咬ませればできるので、可能性は広がります。
Controller Keypadの仕様を確認する
まずは、Controller Keypadの仕様を確認してみます。カラーキネティクスジャパンのサイトに資料が公開されているので、こちらをチェックしましょう。
Controller Keypad (iPlayer 3専用)│カラーキネティクス・ジャパン 株式会社
Keypadには6mの9Pシリアルケーブルが同梱されていますが、使っているのは5V DCの電源、Tx,Rx,そしてGndの4本のようです。
1. Gnd(黒)
2. +5VDC(赤)
3. Tx(白)
4. Rx(緑)
TxとRxとGndのこの3本をつかって呼び出すDMXシーンのデータを送ることができれば、やりたいことはできそうな感じです。
RS-232Cの仕様
RS-232Cについては子供のときに使っていたNEC PC-6001に使われていた記憶がありますが、この歳になるまで、意識して使うことはありませんでした。
なので、こちらのサイトにて勉強。
シリアル通信の基礎知識 - シリアル通信とは?RS-232C / RS-422 / RS-485の違いはなんだろう? - | コンテック
みると
Rx : Receive Data 受信データ
Tx : Transmit Data 送信データ
とのことで、ここらへんでデータを送受信している様子。
ラズパイのGPIOからシリアル通信できる?
こちらの記事を発見。
【ラズパイ】pySerial を用いたシリアル通信(GPIO編) – 7839
PCのUSBに取り付けられる「SH-U09C5 USB to TTL UARTコンバーター」というものが紹介されていたので、こちらを注文。
USB to RS232アダプタ USBシリアルケーブル
Node-REDを入れたラズパイからUSB to RS-232C変換ケーブルを使い制御できるかと思い、こちらの製品を購入しました。
しかし、Keypadのところで5V dcの電源共有があるのがわかったので、とりあえずこのケーブルは使わないですすめたいとおもいます。
まとめ
ざっくりと、kyepadの仕様とRS-232Cを使うにあたって必要なものを調べ発注しました。
ものが届いたら引き続き検証します。