KNX Analog Input Output 0-10V Module i-Luxus LXA-148-010について調べてみました。
i-Luxus LXA-148-010とは
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ドイツ i-Luxus社のLXA-148-010は、KNXに対応したAnalog Input Output 0-10V Moduleです。
まずはメーカーの英文を翻訳してみましょう。
KNX analog input output 0-10V module
i-luxusのアナログ入力出力0-10Vモジュールは、4つのアナログ入力と4つのデジタル入力の8つのアナログ0-10V出力を制御しています。これにより、プッシュボタンやスイッチ、自動制御装置などとつなげることができます。
主な用途は、スマートホームやビルオートメーションの世界標準であるKNXバスと0-10V信号で制御されるデバイス間のインターフェースです。
i-luxus アナログ入力出力モジュールは、主にホテル、オフィスのための冷却、暖房においてHVAC操作の部屋の制御装置の条件に従って、アナログの0-10Vで制御するKNXの調光器として機能します。
他のユーザーアプリケーションは、制御ファン、オーディオボリューム、換気フラップなどを制御できます。各出力は、2mAまでのソースを生成することができ、電流制限および過電圧保護で内蔵されています。
出力は4kV絶縁でKNX-Busから絶縁されています。補助電源は不要で、KNXバスが必要なエネルギーを供給しています。
i-luxus KNXアナログ入力出力0-10Vモジュールは、0-10V入力のデバイスを制御し、0-20mA/0-10V測定データをキャッチするのに適しています。
すべてのアナログ入力チャンネルはKNXバスから電気的に絶縁されており、独立して構成することができます。入力電圧範囲は0~10Vで、オプションで入力を0~20mAまたは4~20mAの電流ループとして動作させることができます。
各KNXアナログ入力出力0~10Vモジュールの入力は、ETSを使用して個別にパラメータ化することができます。
i-Luxus LXA-148-010の仕様
- 8 Analog output channels DC 0…10V
- 4 Analog input channels
- 4 Digital input channels
- 調光操作
- HVAC操作
- ETSによる設定
- センサー接続:PT1000 (明るさ、温度、降雨、湿度、風速など)
- Feedback operations (only in bus operation)
- ドイツ製
Parameters(ETS)
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Parametersを開いたところ。Digital Inputsが4つ、Analog Inputsが4つ、Analog Outputsが8つ表示されています。いずれも共通設定などはなく、Input-1やOutput-2などをひとつづつ設定するようになっています。
Digital Inputs
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Input function selectionでは、
- Switch Sensor
- Switching
- Dimming Operation
- Blind/Shutter Operation
- Scene
- Push button with Multiple operations
- Counter Function
などが選べます。
ちなみに、”Switching Sensor”では、長押しと短押しを区別したり、コンタクトが閉じてるとき、開いてるときのデータの設定などもできます。
Analog Inputs
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Analog Inputには、0-10V SensorとPT-1000-Sensorの2つからえらべます。
ちなみに、PT-1000とは
Pt1000センサーは、白金抵抗温度計の中で2番目に多いタイプです。多くの場合、抵抗温度計は、実際にはPt1000タイプではないかもしれませんが、一般的にPt1000センサーと呼ばれています。Ptは、センサーがプラチナ(Pt)から作られていることを指します。1000とは、0℃での抵抗値が1000Ω(Ω)であることを意味します。Pt1000はリード抵抗が小さくなるため、2線式のアプリケーションではPt100よりもPt1000の方が使用されています。
What is a Pt1000 sensor? – Peak Sensorsより
0-10V Sensorを選ぶと、”Transmission format of measured valueとしていくつか選択できます。おおそらくこれで、0-20mAとか4-20mAとか選べそうなのですが、詳細はメーカーに問い合わせてみます。
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PT-1000 Sensorでは、Calibrationを-10℃から10℃までの範囲で指定します。
Analog Outputs
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Analog Outputsでは、”Channel function works with”にてBasicかCalculation with logic functionかを選びます。
Basicでは、出力する値を0-10Vか1-10Vかをえらび、Outputのフォーマットを16bit、8bit、Unsignedかsignedかの4つから選びます。
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また、Calculation with logic functionを選ぶと、Analog Inputのいくつかの値を元にロジックを組み立てて出力させたり、さらにDigital Inputの値も組み合わせてロジックが組めるようです。
Group Objects(ETS)
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Group Objectsはこのような感じ。なんとなくこういう使い方なのかな?というのはありますが、実機や取説をみて確認しないとなんともいえないですね。
まとめ
以上、ドイツi-Luxus社のKNX Analog Input Output 0-10V Module “LXA-148-010″について調べたものをまとめてみました。
Digital InputとAnalog Inputがそれぞれ4つとAnalog Outputsが8個あるので、接点やセンサー情報、トランスデューサーを使った機器のデータなどを受け取ることができ、Analog Outputsを使えば、取得した情報をそのまま外部に送ったり、KNX内でロジックを組み計算したデータを出力することができます。
KNXは一般的にオフィスや商業施設、スマートホームなどで多く使われていますが、センサーやトランスデューサーからのデータを受けることができれば、それ以外の用途でも使えるアプリケーションがありそうです。
引き続き調査していきます。