本記事は、スマートホーム GWアドベントカレンダー 2021年の7日目のエントリです。
照明設計や照度計算で器具メーカーを超えて利用できるソフトウェアとして、今ではDIALuxが一般的に利用されています。
私は2004年にこのソフトに出会い、自分では使い方がわからないことが多かったのでDIALux勉強会を開催して、お互いの知見を共有したりしていました。
ちなみに、当時はtakibiweb.comというサイトをやっていましたがすでに廃止。2013年頃の活動は下記のブログにちょっと残っています。
で、私の現在は、DALIやKNXを使ったホームオートメーションを仕事としているのですが、その操作パネルにDAILuxのデータが使えないか?と思い試してみることとしました。
↓ホームオートメーション用サーバーはこちらです。
Comfortclick Jigsaw (KNXインターフェース付きサーバー) – スマートライト株式会社
ホームオートメーションサーバーJigsawの操作画面
まずは、ホームオートメーションサーバーのJigsawの操作画面をご紹介します。(タブレットで操作)
![bOS - Demo 2021-05-05 11-35-08.jpg BOS Demo 2021 05 05 11 35 08](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/05/bOS-Demo-2021-05-05-11-35-08.jpg)
こんな感じに家全体のイメージの上に、照明やエアコンなどのアイコンを表示できます。
![bOS - Demo 2021-05-05 11-37-25.jpg BOS Demo 2021 05 05 11 37 25](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/05/bOS-Demo-2021-05-05-11-37-25.jpg)
こちらはリビングルームの画面です。先程は上から見下ろした全体でしたが、こちらは3Dのイメージに照明やブラインドなどの設備のアイコンを配置。これらをタッチすることで、各機器をタブレットから操作できます。
物件によっては、DIALuxを使って家具や壁紙まで設定し、空間の作り込みをする方もおられるので、このDIALuxの素材を利用して、ホームオートメーション用の操作パネルをつくってみたいとおもいます。
DIALuxで部屋をつくってみた
もうかなり長い間、DIALuxは触ってなかったのですが、あらためて立ち上げて部屋を作ってみました。
![05 11.44.17.jpg 05 11 44 17](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/05/05-11.44.17.jpg)
作ったのは、窓と机と椅子だけの簡素な部屋です。吊り下げ型の長方形の照明器具を天井からぶら下げました。
![05 11.44.42.jpg 05 11 44 42](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/05/05-11.44.42.jpg)
3Dの画面をスクリーンショットでjpgファイルを作成。
この素材にタブレットで操作できるボタンを仕込みます。
bOS ConfiguratorでDIALux素材の読み込み
JigsawではbOSというホームオートメーション用のアプリケーションが動いており、その設定はbOS Configuratorというソフトで行います。
![05 11.48.35 (1).jpg 05 11 48 35 1](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/05/05-11.48.35-1.jpg)
まずは、Themesから新たにPanelを追加。名前をRoom1にしました。
![05 12.04.39 (1).jpg 05 12 04 39 1](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/05/05-12.04.39-1.jpg)
Panel Propertiesの画面に、Background Imageという項目があります。デフォルトでは”Background.jpg”になっていますのでこれを先程のDIALuxのスクリーンショット画像に変更します。
![05 12.06.21 (1).jpg 05 12 06 21 1](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/05/05-12.06.21-1.jpg)
クリックすると、”Select Image”のウィンドウが表示されます。ここで、Sourceをクリックして”File”にします。
![05 12.07.23 (1).jpg 05 12 07 23 1](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/05/05-12.07.23-1.jpg)
+Loadをクリックすると、PC上のファイルを選べます。
![05 12.09.17 (1).jpg 05 12 09 17 1](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/05/05-12.09.17-1.jpg)
まずは部屋の平面図を読み込みます。(floor01.jpg)
![05 13.13.10.jpg 05 13 13 10](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/05/05-13.13.10.jpg)
このようにDIALuxの画面を取り込むことができました。これに、タッチすると照明のOn/Offができるボタンをいれこみます。
ペンダントOn/Offボタンの挿入
![05 13.15.40 (1).jpg 05 13 15 40 1](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/05/05-13.15.40-1.jpg)
Panel propertiesのGeneral>PositioningをAutomaticからFreeに変更します。
![05 13.17.16 (1).jpg 05 13 17 16 1](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/05/05-13.17.16-1.jpg)
Devices > KNX > TEST > Light > Lamp A On/Off
をテーブルの上あたりにドラッグ&ドロップします。
![05 13.18.39.jpg 05 13 18 39](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/05/05-13.18.39.jpg)
Addを押します。
![05 13.19.25.jpg 05 13 19 25](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/05/05-13.19.25.jpg)
Lamp A On/Offのボタンを挿入されました。ちょっと文字が多いのでもっとシンプルにしましょう。
![05 13.20.51 (1).jpg 05 13 20 51 1](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/05/05-13.20.51-1.jpg)
AppearanceにTextとあるので、そこを”ペンダント”に変更。
![05 13.22.18.jpg 05 13 22 18](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/05/05-13.22.18.jpg)
文字も変更になりました。
![05 13.23.13.jpg 05 13 23 13](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/05/05-13.23.13.jpg)
bOS Clientで確認。
![05 13.24.12 (1).jpg 05 13 24 12 1](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/05/05-13.24.12-1.jpg)
タップして点灯すると、ボタンが黄色くなりました。
DIALux 3D画像の読み込み
今度はDIALuxの3D画像を読み込みます。
とはいっても、単なるjpegのファイルなのでやることは同じです。
![05 13.28.19.jpg 05 13 28 19](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/05/05-13.28.19.jpg)
Room2のPanelを挿入、先程と同様にして、DIALuxの3Dのjpegファイルを読み込みます。
![05 13.29.47 (1).jpg 05 13 29 47 1](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/05/05-13.29.47-1.jpg)
今度は、DevicesからLamp A Brightness Valueをドラッグ&ドロップします。
![05 13.31.19.jpg 05 13 31 19](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/05/05-13.31.19.jpg)
名前を”調光”にしました。
こちらもbOS Clientで見てみましょう。
![05 13.32.38.jpg 05 13 32 38](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/05/05-13.32.38.jpg)
DIALuxの3Dイメージの上にボタンが表示されました。
![05 13.33.24.jpg 05 13 33 24](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/05/05-13.33.24.jpg)
ボタンをクリックすると明るさの調整ができます。
![05 13.34.17.jpg 05 13 34 17](https://digital-light.jp/wp-content/uploads/2021/05/05-13.34.17.jpg)
明るさによって、ボタンの黄色の濃淡がかわります。
まとめ
以上、DIALuxのイメージをJPGで取り出し、それをJigsawの設定パネル画面に取り込み、照明を制御できるボタンを埋め込む方法をご紹介しました。
DIALuxは照明だけですが、JigsawのホームオートメーションサーバーソフトbOSでは、ブラインド、換気扇、エアコンなど様々な家庭内の機器が、スマートフォンやタブレットから一括で制御できます。
今後も引き続き、ホームオートメーション用アプリケーションの使い方を紹介していきます。