今まで一般照明の業界で仕事をしてきた私にとって、カレントループという仕組みで0-20mAの電流で信号をやり取りするのは初めて聞く話でした。
今回、KNXのAnalogInputというデバイスを使い、0-20mAの信号を受信することができたので、その方法をご紹介します。
MDT Analog In-/Outputモジュール
AnalogInputモジュールとして使用したのは、ドイツMDT社のMDT Analog Input/Output AIO-0410V.01です。
こちらは、4組の入出力端子があり、ETSによって端子の機能を設定します。
また、2組入出力のフラッシュマウントタイプMDT Analog Input/Output AIO-0210V.01もあります。
電流値の確認のための接続
使用した機器は
1.YMax DC 4-20mA信号発生器
2. マルチデジタルテスターTST-DTM86
これに、MDTのMDT Analog Input/Output AIO-0410V.01を接続。
接続は上のとおり、4-20mA信号発生機のGNDとAIoをテスターをとおして、IO-0410V.01のAとGND端子に接続し、電流値はテスターでチェックしています。
ETSの設定
ETSではパラメータで、使用する端子の設定をします。今回はChannelAとBを”Input”にしました。
私がはまったのがここで、Channel AのInputについて、”Status Output”がデフォルトだと”only request”と読みに行かないと出さない設定だったので、データが表示されませんでした。
そこを”send cyclic and at changes”にすることで、定期的&データに変化があったときにデータが送られるようになり、無事に測定することができました。
Group Objectは、Data Typeが電流値のSend valueがあるので、これをGroup Addressにリンクさせます。
Diagnosticsで確認すると、このように電流値が表示されました。
測定結果
信号発生器とテスターとETSでの結果を表にしてみます。
結果は上記のとおり。
*使用した信号発生器もテスターもAmazonで2000円程度のものです。