KNX

MDTのAnalogInputで4-20mAの電流信号をKNXで取得してみた

今まで一般照明の業界で仕事をしてきた私にとって、カレントループという仕組みで0-20mAの電流で信号をやり取りするのは初めて聞く話でした。

今回、KNXのAnalogInputというデバイスを使い、0-20mAの信号を受信することができたので、その方法をご紹介します。

MDT Analog In-/Outputモジュール

MDT DS Analog Input Output pdf 2021 08 12 10 37 33

AnalogInputモジュールとして使用したのは、ドイツMDT社のMDT Analog Input/Output AIO-0410V.01です。

こちらは、4組の入出力端子があり、ETSによって端子の機能を設定します。

また、2組入出力のフラッシュマウントタイプMDT Analog Input/Output AIO-0210V.01もあります。

電流値の確認のための接続

使用した機器は

1.YMax DC 4-20mA信号発生器

2. マルチデジタルテスターTST-DTM86

これに、MDTのMDT Analog Input/Output AIO-0410V.01を接続。

Wiring

接続は上のとおり、4-20mA信号発生機のGNDとAIoをテスターをとおして、IO-0410V.01のAとGND端子に接続し、電流値はテスターでチェックしています。

ETSの設定

ETS5™  Y 1 2021 08 12 11 36 50

ETSではパラメータで、使用する端子の設定をします。今回はChannelAとBを”Input”にしました。

ETS5™  Y 1 2021 08 12 11 39 03

私がはまったのがここで、Channel AのInputについて、”Status Output”がデフォルトだと”only request”と読みに行かないと出さない設定だったので、データが表示されませんでした。

そこを”send cyclic and at changes”にすることで、定期的&データに変化があったときにデータが送られるようになり、無事に測定することができました。

ETS5™  Y 1 2021 08 12 11 43 38

Group Objectは、Data Typeが電流値のSend valueがあるので、これをGroup Addressにリンクさせます。

ETS5™  Y 1 2021 08 12 11 47 16

Diagnosticsで確認すると、このように電流値が表示されました。

測定結果

信号発生器とテスターとETSでの結果を表にしてみます。

Book1 2021 08 12 12 04 48

結果は上記のとおり。

*使用した信号発生器もテスターもAmazonで2000円程度のものです。

ABOUT ME
中畑 隆拓
スマートライト㈱ 代表取締役。IoTソリューションの開発、スマートホーム&オフィスのコンサルティング、DALI,KNX,EnOceanなどのインテグレーションを行っています。

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