CP Electronics社の人感センサーをDALIコマンドで設定できるか?

DALIの中で人感や照度などのセンサー類はまだ規格がきまっていない為、メーカーのコンフィグレーターソフトを使わないと設定ができないといった問題がありました。

私も誤解していたのですが、この言い方は正しくなくて、メーカーのコンフィグレーターソフトを使えば簡単に設定できるけど、そうでない場合は直接コンフィグレーションのDALIコマンドを送る必要がある。といったことでした。

実は2015年にイギリスのCP Electronics社のセンサーのデモ品をいただいたのですが、当時の知識では使うことができず、そのまま放置状態でした。

Programmable energy saving controls, systems and connection products for lighting, heating or ventilation from CP Electronics - A brand of Legrand.

今回、DALIコマンドをある程度理解したことで、あらためてこのセンサーの設定ができるかどうかを試してみます。

CP Electronics EBDSPIR-DNET1

IMG 2917

これから検証するセンサーです。イギリスのCP Electronicsという会社の「EBDSPIR-DNET1」という製品です。

DALI BUSからの給電で動作するので、DALI信号線をつなげれば別途電源供給する必要はありません。

https://www.cpelectronicscorporate.com/uploads/products/pdfs/DNET1%20Technical%20Manual%20Issue%202.pdf

接続

EBDSPIR-DNET1をDALIのラインに接続します。

IMG 2919

接続すると、センサー内の赤いランプがついたり消えたりします。これはセンサーが反応すると赤く光るような感じです。

次に、MasterConfigratorで接続

まずは、アドレッシングウイザードをはしらせます。

002

すると、A10(アドレス10)にUnknownというデバイスが見つかりました。

003

Device Informationには全てがUnknownになっています。

004

とりあえず、Unknownから名前をPIR_Sensorに変更します。

DALIコマンドをおくってみる

Command administoratorツールから、「Query 153, Query Device Type」というコマンドをおくります。

Where to Info
A10 Query Device TypeL
10 153

すると、レスポンスで128という値が返ってきました。


Response 128 (80 hex)	

製品マニュアルにも、128が返ってくると書いてあるのでこれは正常な反応のようです。

pirsensor

でも、この128という数字の意味が知りたくて、Device Typeで返ってくる数字の一覧などをさがしていたのですが、以前の記事で書いた範囲のことはわかったのですが、10を超える値が何なのかはわかりませんでした。

DALI対応の器具を探している際、TYPE6とかTYPE8といったものを目にしたことはありませんか? 最近、光が人に与える研究が進んだ...

た下記のサイトにて128がPIRのDeviceTypeという記載があったので、どこかにココらへんのデータはありそうです。

Components for Automation and Control: TwinCAT NT-Realtime-System, Bus terminal, Industrial PC, BECKHOFF-Lightbus

他のコマンドも試してみます。

pirsensor

Where to Info
A10 Recall Max Level
10 05

IMG 2925

これを実行すると、センサー内の緑色のLEDが点灯しました。

次に、Recall Min Levelのコマンドをおくります。

Where to Info
A10 Recall Min Level
10 06

IMG 2927

緑色のランプが消えました。

センサーの設定はどうしたらいい?

人感センサーなので、センサーが反応したら、指定したグループのシーンを呼び出すといった設定ができると思ったのですが、マニュアルの中には具体的にそれを説明しているところがありません。

Query 160, Query Actual Levelにかかれていることが、どうもそれっぽいような感じがします。

Query 160, Query Actual Level
MSB of response is 1 for occupied (not timed out), 0 for occupied (timed out) – see Query 241 and Command 252 for timeout value.
7 LSBs represent 0 to 1000 lux in 7.8 lux steps, linearly. The value used is an average of the last 8 samples taken 0.1 second apart. To convert it to 7 bits from 10 bits, it is multiplied by 10 then divided by 78, then limited to 127.

略語が何を意味するのかわからず、理解できなかったのですが、「MSBとLSB」というのはどうやらデータのビットの状態のことを指すようです。

MSB = most significant bit
LSB = least significant bit

そういえば、製品の説明に下記の文章がありました。

The EBDSPIR-DNET1 is a combined passive infrared (PIR) motion sensor and photocell designed to be part of a DALI network.

Functioning as a presence detector, the unit returns occupancy data to the DALI network. The photocell provides a lux level measurement value to the DALI network.

For a copy of the DALI ‘Command set’, contact CP Electronics’ technical support.

この中で、「the unit returns occupancy data to the DALI network.」とかかれているので、人感センサーが反応すると、先程のMSBやLSBにビットで状態がおくられるようです。

ただ、ここからどうすすめていいかわからないので、一旦ここまでで終了。

引き続き調査します。

まとめ

DALIの人感・照度センサーは、DALIのネットワークにつなげることで、DALIのネットワークだけで周りの環境をフィードバックさせて照明シーンをコントロールすることができます。

ただし、難点はメーカーによって設定方法やツールが違うところで、標準化されていないことでなかなかとりかかりにくいところとなっています。

センサーはCP Electronics以外にもiLumTech製のものがあるので、iLumTech製のコンフィグレーターを使ってセンサーの設定を行うさいに、どんなコマンドがながれているのかをDALI Monitorを使って確認してみると、センサーを設定する方法のひとつの流れがわかり理解ができそうです。

次はそっちからやってみます

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中畑隆拓

照明制御が得意です。
Node-REDを使ってIoT機器の情報を読み込み、DALI-APIを叩いて制御しています。

今後、設備の制御はNode-REDのようなソフトウェアが中心になると実感していて、いろんなところで講演してます。

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