DALIの普及に一番重要なのがDALI対応の照明器具がもっと多くのメーカーから販売されること。最近はDNライティングやPHILIPS、アイリスオーヤマなどがDALI対応器具の発表をしていますが、まだまだ少数派であるのが現状です。
今後あるタイミングを境に一気にDALIが普及するのは確実だとは思いますが、今回はサイトを通してご連絡いただいたグローバル電子株式会社の方から定電圧をかけると定電流に変換しDALI制御できる基盤タイプLEDドライバーの案内をいただきました。
こちら、基盤の状態の製品なので、主に照明器具メーカー向けになりますが、すでにある照明器具にこの基盤を組み合わせることによって、比較的に容易にDALI対応器具にすることができますのでご紹介したいと思います。
Programble基盤型LEDドライバー Silvertel社 Ag201
イギリスのSilvertel(シルバーテル)というメーカーの「Ag201」という商品は、12〜57Vの定電圧をかけると、350〜1000mAの定電流に変換し2次側に出力することができます。また、DALIによって調光することができるので、照明器具メーカーが現在もっている定電流タイプの器具に、定電圧の電源とこの基盤を組み合わせることで、DALI対応の照明器具にすることができます。
製品として供給されるのは、このような基盤の状態です。
反対側はこんな感じ
スペック
入力電圧 | 12〜57V |
---|---|
出力電圧 | 2 – 34V |
出力電流 | 350 – 1000mA |
最大出力 | 24W |
最低調光割合 | 5% |
出力電流と出力電圧については以下の通り。
ちなみに、これが評価用の基盤にとりつけたところ。出力電流の値は下記の様にピンの間の抵抗値によってコントロールします。
Tridonic MasterConfigratorで点灯してみた
いつも通りTridonic社のMasterConfigratorをつかってアドレスとシーンの設定をして点灯チェックをしてみました。
こちらがアドレッシングをした後に表示される画面。FirmwareやDALI、eD versionやSerial Numberは認識しているようです。
実験では0から3まで4つのシーンを設定しました。
製品紹介、DALIによる調光について動画を撮りましたのでご覧ください。
まとめ
今回紹介した英国Silvertel社のLEDドライバーAg201は、結局のところ利用するには定電圧の電源が必要となるのでLEDドライバーというよりもコンバーターと言うほうがしっくり来ます。
コスト的にはリーズナブルという話ですが、純粋なDALI対応のLEDドライバーと比較すればコストアップになるところは否めません。
とはいっても、ゼロから新しくDALI対応器具を開発することと比較すれば、既存の定電流タイプの器具にこの基盤を組み合わせることでDALI対応のラインナップを用意することができるスピード感と開発コストは、照明器具メーカーにとって検討の余地は十分にあると思います。
Silvertel社 Ag201問い合わせ先
グローバル電子株式会社 Silvertel社製品担当
TEL 03-3260-1417
e-mail Info-Silver@gec-tokyo.co.jp
まで。