昨年末にKNXサンプルセットの記事を紹介しました。4種類購入したうちの2機種を紹介したので、残り2機種の紹介をしたいと思います。
KNXデモキットを購入 2018年はKNXについて発信していきます!
サンプルセットとして購入したのは下記のとおり
- ABB SV/S30.160.1.1 PowerSupply,160mA(前回の記事)
- USB/S1.1 USB Interface(前回の記事)
- ABB SA/S2.10.2.1 スイッチアクチュエータ(今回の記事)
- ABB IPS/S 3.1.1 IPインタフェース(今回の記事)
ABB SA/S2.10.2.1 スイッチアクチュエータ
KNXのスイッチアクチュエータです。AとBの2系統分あり電気仕様は10A 230V用となっています。
↓ 取説の文章
Uses potential free contacts to switch 2 independent electrical loads via the ABB i-bus®. Manual operation and display of the switching state of the contacts. The 10AX device is especially suited for loads with high surge currents e.g. flourescent lighting (AX) acc. EN 60669.
↓ 翻訳
接点を使用して、2つの独立した電気負荷をABB i-bus®で切り替えます。手動操作も可能。接点の切り替え状態の表示をいたします。 10AXデバイスは特に高サージ電流の負荷に適しています。 例)蛍光灯(AX)acc。
マニュアル
ABB社のホームページには、このスイッチアクチュエータのマニュアルリンクがあり、クリックすると180ページのPDFファイルが開きます。
ABB i-bus® KNX SA/S Switch Actuators Product Manual
マニュアルの目次をみると、49ページから135ページまではCommissioning(試運転)の内容になるので、ETSを使ってこのスイッチアクチュエータを使う場合に、ここを見れば必要な情報が掲載されてそうです。
製品概要
マニュアルにかかれている「Product and functional overview(製品概要)」は下記のとおり。(英語をGoogle翻訳+修正しました)
ABB i-bus® KNX SA/S Switch Actuators are modular installation devices with module widths of
2/4/8/12 units in ProM design for installation in a distribution board.Connection to the ABB i-bus® is established via a bus connection terminal on the front.
The Switch Actuators require no auxiliary voltage.The assignment of the physical address as well as the parameterization is carried out with
Engineering Tool Software (ETS), version ETS2 V1.3a or higher. If using ETS3 or ETS4 you
will need to import the corresponding application program.The Switch Actuators can switch 2 to 12 independent electrical AC or three-phase loads via
KNX with floating contacts. With SA/S x.16.6.1 types it is possible to detect the load current for
each output. The outputs of the 6 A, 10 A, 16 A and 16/20 A Switch Actuators can be switched
on and off manually.Switch Actuators SA/S x.16.6.1 and SA/S 12.16.5.1, which have the highest switching capacity
(C-load), are particularly well-suited for switching loads with high peak inrush currents, e.g.
lighting equipment with compensation capacitors or fluorescent lamp loads (AX) to EN 60 669.
The following functions can be set individually for each output:• Time and ON/OFF delay functions
• Staircase lighting function with warning and modifiable staircase lighting time
• Recall of scenes/presets via 8/1 bit commands
• Logical functions AND, OR, XOR, GATE function
• Status messages
• Forced operation and safety functions
• Response to threshold values
• Control of electro-thermal valve drives
• Selection of the default state on bus voltage failure and recovery
• Output inversion
ABB i-bus®KNX SA / Sスイッチアクチュエータは、モジュール幅がディストリビューションボードに取り付けるためのProMデザインの2/4/8/12ユニットです。
ABB i-bus®への接続は、フロントのバス接続端子を介して確立されます。スイッチアクチュエータは補助電圧を必要としません。
物理アドレスの割当ておよびパラメータ化は、エンジニアリングツールソフトウェア(ETS)、バージョンETS2 V1.3a以上で、ETS3またはETS4を使用している場合、対応するアプリケーションプログラムをインポートする必要があります。
スイッチアクチュエータは、2〜12の独立したAC、または3相負荷をKNXによるフローティングコンタクトで制御できます。
最大のスイッチング容量をもつ SA / S x.16.6.1とSA / S 12.16.5.1(C-負荷)は、ピーク突入電流が大きいスイッチング負荷に特に適しています。
コンデンサまたは蛍光灯負荷(AX)を備えた照明機器をEN 60 669に接続してください。
出力ごとに以下の機能を個別に設定することができます。
•時間およびオン/オフ遅延機能
•警告と変更可能な階段照明時間付きの階段照明機能
•8/1ビットコマンドによるシーン/プリセットのリコール
•論理関数AND、OR、XOR、GATE関数
•ステータスメッセージ
•強制運転および安全機能
•しきい値への応答
•電気熱式バルブ駆動装置の制御
•バス電圧の障害および復旧時のデフォルト状態の選択
•出力反転
製品ラインナップ
製品ラインナップは、接続できる系統の数や利用出来る電流値によって変わってくるようです。
電流値は6Aといったものだけでなく、10AXという表記もあり、このAXというのは蛍光灯に関連する表記のようです。蛍光灯などはランプ始動時に高い電圧・電流値になるので、もしかしたらその関係なのかもしれません。(推測です)
今回購入したのは、AS/S 2.10.2.1なので、電流値は10AXとなっています。
接続
こちらが接続図。
購入したのは2系統のものですが、この接続図は12系統タイプです。
KNXで制御する負荷を⑥の端子から電源に取り付けます。
ABB IPS/S 3.1.1 IPインタフェース
KNXネットワークとEtheretとのゲートウェイです。
↓ 取説
Connects the KNX bus with the Ethernet network. The device uses the KNXnet/IP protocol for communication (Tunneling). KNX devices can be programmed via the LAN using ETS. For this and further clients 5 Tunneling Server are available. The IP address can be fixed or can be received from a DHCP server. Power supply via 12..30 V DC or PoE.
↓ 翻訳
KNXバスをEthernetネットワークに接続します。デバイスは、通信(トンネリング)にKNXnet / IPプロトコルを使用します。 KNXデバイスは、ETSを使用してLAN経由でプログラミングできます。これ以上のクライアントでは、トンネリングサーバが利用できます。 IPアドレスは固定でも、DHCPサーバーから受信することもできます。 12から30 V DCまたはPoEを介した電源供給が必要です。
トンネルサーバーにするときの設定方法
Tunneling server for IPX/S 3.1.1 devices Settings and applications
このIPインタフェースを使ってトンネルサーバーをつくる方法のマニュアルです。
↓ IntroductionをGoogle翻訳しました。
このドキュメントでは、トンネリングサーバーの設定について説明し、トンネルサーバーの使用方法を段階的に説明します。KNXシステムには、一般的にイーサネットベースの2種類の通信方式があります。それは「KNXnet/IPルーティング」と「KNXnet / IPトンネリング」です。どちらもUDPプロトコルを使用します。
トンネリングは、イーサネットを介してKNXバスにアクセスすることを目標とします。(例)試運転、エラー診断、視覚化など。
LANを介してローカルでも、インターネットを通してでも、PCとIPルータの間でPoint-to-Point接続が確立されます。
↓ コメント
Node-REDのライブラリ「node-red-contrib-knx 」は、こういったIPインターネットを使うことで、Node-REDの中にKNXのにつながるノードを作用させることが出来る感じです。
まとめ
まだまだKNXはわからないことが多いのですが、ひとつひとつ実験しながら習得していきたいと思います。