2018年4月26日に第2回オープン設備制御研究会として「さわって覚えるDALI制御」を開催いたしました。
第2回オープン設備制御研究会「さわって覚えるDALI制御」 – connpass
集まったメンバーは10名、照明業界だけでなく、IT系、設備系、コンサル系と普段接点の無い業界同士でなんだか不思議な勉強会となりました。
理論ではなく体感を重視!モブプログラミング形式で
正直、DALIの理論的なところを話しても、自分自身を含めなかなか腹に落ちて理解するのはむずかしいので、TridonicのMasterConfigratorを使いながら、実際にDALIのプロジェクトでおこなうコンフィグレーションの流れをモブプログラミング形式で体感してもらいました。
↓ モブプログラミングについては下記のリンク参照
モブプログラミングを体験しよう at Agile Japan 2017 愛媛サテライト
流れとしては
1.さわってみましょう
・アドレッシング
・アドレス設定
・グループ設定
・シーンの設定
ここで、DALIコンフィグレーションを体感。
2.DALIマスターを使おう
ここで、コンフィグレーションした結果をDALIマスターのスイッチで動作確認
3.今までやったことをDALIモニターで確認
「1.さわってみましょう」では、DALI設定のソフトウェアの画面から操作しましたが、そのひとつひとつの操作をするたびに、DALIのネットワークでどんな情報が流れているのかを、DALI Monitorというソフトから確認しました。
↓ DALI Monitorの画面
とりあえず手を動かしてソフトを体感
↓
DALIネットワークで流れている情報を視覚化
この方法は、特にIT系の方々にはDALIが動作するロジックがわかり、DALIに対する理解がしやすかったのかなと思います。
その後、
4. 他の照明制御との比較
ここで、他の照明制御方式との比較表を見てもらいました。
DALIが他の制御方式と大きく違うところは、アドレスがあるところ。ただし、DMXもアドレスをもちますがDMXとの違いはコマンドが使えるところです。
さらに遠藤照明さんのSmart LEDZとの比較では、全体のシステムの完成度でも信号線が必要なことでも、DALIよりSmart LEDZの方が優れています。
ではSmartLEDZとDALIとの違いで一番大きなものはなにかというと仕様がオープンであるところ。
では、仕様がオープンだと何に影響するかというと、外部のシステムにつながりやすいということになります。
もちろん、仕様がオープンになっていなくても外部のシステムにつなぐことはできますが、仕様がオープンなことで、誰でも気軽に自分のもっているシステムとつなげることができるのです。
これは、その後の
5.照明制御方式の大きな変化
にもつながるのですが、先日のあかりサロンでお話ししたKNXについての資料と合わせてご覧いただけると幸いです。
あかりサロン26「Light Design Control・2018欧州照明展示会最新レポート」の資料
DALI機器はこちらで販売しております。
まとめ
DALIのメリットは何か?といった質問を多く受けますが、メリットはずばり「仕様がオープンだから照明以外のシステムとの連携が簡単」という点が一番だと考えます。
ただし、それはあくまでも【照明】というカテゴリだけでビジネスをする場合には、まったくメリットにならないことなので、もっとわかりやすい説明ができるよう、「照明と他のシステムとの連動事例」をいくつもつくり、情報発信していきたいと思います。
あと、オープン設備制御研究会では勉強会を開催できる会場を探しております。もし、会場提供してもよいよ!という会社の方がおられましたらご連絡いただけるとうれしいです。