2018年6月12日にソフトバンク新館汐留キャンパスにて第3回オープン設備制御研究会を開催しました。
今回は、株式会社アスティさんが取り扱う「MOBOTIX(モボティクス)」という監視カメラのシステムとHoloLens、DALI、KNX、をNode-REDを使ってつなげるという実験です。
当日の様子は動画にまとめたのでYouTube動画はこちらをクリックしてください。
イラストは西山信行さん
MOBOTIXについて
MOBOTIXの説明をする株式会社アスティの久保田さん。
MOBOTIXのシステム。手前のカメラはPoEで給電。PCはあくまでも設定につかうもので、このカメラ単体で動作します。
MOBOTIXは監視カメラとして売るよりもセンサーとして説明したほうがMOBOTIXの本当の価値を理解されやすいとのこと。
IoTでも人の存在を検知するケースは多いので様々なセンサーがありますが、カメラを使って画像解析で動きも含めて検知できるセンサーというふうに捉えるとすごく使いやすい。もっとシンプルなセンサーで検知などで苦労してきたことが、これをつかうと解決するケースがかなりありそうです。
さらに映像として証拠が残るので、なにかあったときの説明に説得力があります。
久保田さんの話をきき、今後IoT案件のセンサーとしての最終兵器になると思いました。
接続した機器について
MOBOTIX側から警報が発報すると、RasPiのGPIOで受信。
Node-REDのRasPi GPIOノードで受信。MQTTブローカーと設備制御系(DALIとKNX)のゲートウェイにフローががつながります。
DALIとKNXの機器。ゲートウェイで受信すると、アクチュエータによってLEDがついたり消えたりするシンプルな動作です。
MQTTブローカーからPepperに連絡がいき、Pepperが「不審者発見!」としゃべりながら、大きく手を挙げる動作をおこないます。
Pepper担当 野良HACKの松下さん
HoloLens担当 ワンフットシーバスの田中さん
↓ 田中さんの記事はこちら
オープン設備制御研究会にて監視カメラシステムMobotixとHoloLensを連携してきました
MQTTブローカーからHoloLensにもつながり、AR(拡張現実)上で表示されているオブジェクトのビジュアルが変化します。
これが通常時、AR上で見えているオブジェクト。
MQTTブローカーからメッセージをうけると、オブジェクトが変化します。
以上が今回の実験でした。
ココらへんは写真と言葉よりも、ぜひ、動画をご覧ください。
まとめ
今までいろんな機器とDALIやKNXをつなげてきましたが、監視カメラシステムのMOBOTIXと連携してみたことで、実際に今、セキュリティの問題をもっているところにかなり具体的な解決方法を提案できそうな感覚がありました。不審者の侵入を検知した後、人がかけつけるよりも前に照明やシャッターなどの具体的な設備を動かすことで、侵入された後の被害をできるだけ少なくできるような効果のあるセキュリティのシステムを組むことができそうです。
ということで、引き続きオープン設備制御研究会では、いろんなものを楽しんでつなげながらビジネスの可能性を探っていきたいとおもいます。
研究会への参加や、うちの会社で扱っているものもつなげてみたい!という方は、ぜひ、お気軽にオープン設備制御研究会にご参加ください。