DALI

KNX-IoTサーバーiConnectを使いNode-REDからDALI照明を制御する

今回は、KNX-IoTサーバーのiConnectをつかって、Node-REDからDALIの個別アドレスに0〜254の明るさの値を送り点灯するようにしてみたいとおもいます。

流れとしては、

  1. KNX-DALI GatewayでGroup Objectを作成する
  2. Node-RED側からデータをおくれるように、Group Addressの設定をする
  3. Node-REDで2で作成したGroupAddressのKNXノードを作成する

という順番です。

*この記事では事前にDALIのアドレッシングが終了しています。 KNX-DALIゲートウェイを使ったDALIのアドレッシングはこちらの記事をご覧ください。

Interra KNX-DALI ゲートウェイの使い方

では、やってみましょう。

DALI GatewayのGroup Objectを作成する

*この作業はETSから行います。

001

ETSでDALI GatewayのParameterタブからDALI Configurationを表示。
Enable DALI ballastsのチェックをいれると、個別器具のGroup Objectが作成されます。

002

使用する器具(Ballast)のチェックをいれる。

003

Group Objectは下記の3種類が使えます。

  • Switch 1bit (On/Off)
  • Relative Dimming 4bit (明るくしたり、暗くしたり)
  • Brightness value 1byte (明るさを値で指定する)
004

あと、ParameterのOutputで、dimming curveはlinearにしておきましょう。そうしないと、値を送ったときの明るさが変わってきます。

以上で、KNX-DALI GatewayでのGroupObjectの作成は終了です。

Node-RED側からデータをおくれるように、Group Addressの設定をする

次はGroup Addressを作成します。

201

0/0/1 On/Off
0/0/2 dimming value

を作成。

202

0/0/1 On/Offには、Ballast1のswitchのGroupObjectを割り当て

203

0/0/2 dimming valueには、Ballast1のBrightness valueを割り当て

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以上でETSでの設定は終了。

内容をデバイスにダウンロードします。

ETS Diagnosticsで検証

Node-RED側の作業に移る前に、正しくETSで設定できたのかをDiagnosticsから確認します。

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Diagnosticsを立ち上げます。

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Startを押すとKNX BUSに流れるテレグラムをモニターすることができます。

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Group Addressの横のドロップダウンボタンを押すと、設定してあるGroup Addressを選択できます。まずは、0/0/1 On/Offでやってみましょう。

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ValueでOnを選び、Writeのボタンを押します。

IMG 2395

正しく設定できていれば、DALIのコンフィグレーションでアドレス1にした照明器具が点灯します。(私のは赤)

同様にValueでOffを選び、Writeのボタンを押します。

IMG 2394

消灯しました。

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次に、Group Addressで0/0/2 dimming valueをやってみます。

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Valueを50(%)にしてwriteを押します

IMG 2396

うまく50%で点灯出来た様子です。

では、Node-RED側の設定をやってみましょう。

Node-RED側でGroupAddressのKNXノードを作成する

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iConnectのNode-REDにブラウザからアクセス。Lightingタブをみてみます。

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ETS側で設定したGroupAddress ”0/0/1 On/Off”がKNXノードで用意されているので、横にあるtoggleノードのボタンをおしてみましょう。ランプが点灯、消灯します。

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Node-REDダッシュボードのボタンを押してもOn/Offがされました。

On/Offは簡単にできたので、次はdimming valueをおくってみます。

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Injectノードを3つ、KNXノードを1つ追加しました。

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Injectノードは0〜100までの明るさのパーセンテージを3つ用意。

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KNXノードはGroup Addressを0/0/2、Data point typeは5.001(percentage)にしました。Injectノードの50%,1%,0%の点灯確認を行います。

試したところ、無事に反映されました。この方法でやりたいことはできそうです。

まとめ

当初は0〜254の値でdimming levelをコントロールする予定でしたが、ETS側で選んだDataPointTypeがパーセントだったので、これはDataPointTypeの修正を次回やってみたいとおもいます。

また、DALI側を1台でためしましたが、同じ流れでRGBWのLEDテープライトの制御もできる見込みがたちました。

ただ、GroupAddressごとにKNXノードをつくらなきゃいけないかもしれないので、もっと簡単な方法があるかどうかも調査していきます。

ABOUT ME
中畑 隆拓
スマートライト㈱ 代表取締役。IoTソリューションの開発、スマートホーム&オフィスのコンサルティング、DALI,KNX,EnOceanなどのインテグレーションを行っています。

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